ヒット車の系譜(2) 勝利の方程式ベルレックス(後編)
社長命令に応え、横芝はベルト車に命運を賭けた。新戦略は“黄金の80年代”最大のヒット車を生む。さらに続く数々のヒット車。低価格競争を打破する“勝利の方程式”。いかにしてつくられたか?その歴史を追う。 (1) ドイツか…
社長命令に応え、横芝はベルト車に命運を賭けた。新戦略は“黄金の80年代”最大のヒット車を生む。さらに続く数々のヒット車。低価格競争を打破する“勝利の方程式”。いかにしてつくられたか?その歴史を追う。 (1) ドイツか…
カマキリの大ヒットで幕を開けた“黄金の80年代”。だが、安い模倣車が続出、メーカーの経営は再び悪化する。打開策はないのか?時代の流れを変えた独創技術ベルトドライブによる差別化戦略。“勝利の方程式”成立するか? (1) …
“黄金の80年代” 日本の自転車が最も輝いた時代である。独創商品続出、新需要が創出され、世界に類のない自転車王国が出現した。だが、史上最大のヒット車カマキリには、低価格競争という悪魔が潜んでいた……。 (1) 「よし、…
自転車を“人力で動く乗りもの”と定義する限り、“楽に走る”ことは永遠のテーマである。しかし、モーターのような機械力を使うと、たちまち自転車でなくなる。この命題にエポックをもたらしたのが、電動アシスト機構である。 (1) …
世界最大の自転車生産国アメリカで、10スピード車の大流行がバッタリ止まり、需要が半減、市場は存亡の危機に直面していた。1975年のことである。救世主マウンテンバイク(MTB)登場、新旧勢力の交替、アメリカは輸入国に変貌し…
「ドイツで生まれ、フランスで育ち、イギリスで成長した」と自転車史は語っている。自転車大国アメリカには、独自の自転車文化がなく、常にヨーロッパの亜流だった。そのアメリカから2つの新しいジャンルが生まれ、世界を変えていく。ア…
ブランドを武器に攻める欧米車、上陸したが伸び悩む台湾車、防戦一方に追いやられる日本車。新・三国志━ブランドの三つ巴戦が始まった。日本のトップブリヂストンは、サザンクロスプロジェクトを起ち上げ、反転攻勢に出る。が、思いもか…
1990年代バブルが弾け、長く続くデフレ時代が到来した。円高の波に乗り殺到する輸入車、激烈な価格破壊、日本メーカーの倒産が続出する。20年にわたり営々と築き上げたスポーツ車市場でも、欧米ブランドの参入により、日本車は崩壊…
オーダー市場を独走する松下電器のPOS。追随する宮田・丸石。元祖の沽券(こけん)にかけて、長い沈黙を続けるブリヂストン。第一線から非難の声高まるなか、ついにブリヂストンは動いた。その名はテーラーメイド。真っ向勝負始まる。…
コンピュータを駆使して開発した「POS」を陣頭に掲げ、高級スポーツ車市場に切り込む業界3位の松下電器。大ヒットとなり、無人の野を行く快進撃が続く……。首位ブリヂストン、さらに続く宮田・丸石・日米富士の対抗策は?完成車5強…