“メジャー”テイラー選手

サイクリングと云えばヨーロッパ発祥と思われがちですが、アメリカも負けていない。

アフリカ系アメリカ人の “メジャー”テイラー選手(Marshall Walter “Major” Taylor)をご存知ですか。世界チャンピオンレベルを達成した最初のアフリカ系アメリカ人です。

テイラーは1878年インディアナポリスで生まれ、1932年6月21日にシカゴで没。故郷の自転車店で働きながら10代からトラックとロードレースを走り、18歳でプロに転向。東海岸の都市に住み6日間のレースを含む複数のトラックイベントに参加。1897年にスプリントイベントに焦点を移し、全国のレースサーキットで優勝して大衆に人気を博した。 1898年から1899年の間に、彼は1/4マイルから2マイルまでのレース距離で数多くの世界記録を樹立。

YouTubeに彼が全盛期6日間レースで活躍した短い映画がある。

The Six Day Race:The Story of Marshall Major Taylor

テイラーは1896年、マディソンスクエアガーデンで開催された“6日間レース”(不眠不休で走り続ける)に28人の競技者の1人として参加した。観客は疲労と睡眠不足をおそらくは薬物に頼りながらもゾンビのように走る選手を見るためにゲートで入場料を支払う。入場料の売り上げは賞金に反映されるイベントレースで最終日は6,000人を集客。

テイラーは12月6日から最終日の12日まで走ったが意識朦朧となり、142時間で合計1,732マイル(2,787 km)を完走し、8位でフィニッシュ。勝者であるテディ・ヘイル選手(TeddyHale)は、1,910マイル(3,070 km)を完了し、賞金$5,000ドルを持ち帰ったそうです。

テイラーへの尊敬はアメリカにおいて現在でもあり、トラックバイクのシグネイチャーモデルや、ファッションアイテムに存在。

アメリカ大陸は、スペイン、フランス、オランダ、ロシアなどの植民地を経て独立を果たしていったわけですが南北戦争後は自転車競技も独自のスタイルで進化したわけです。それにしてもテイラー選手、白人優位な時代によく活躍できたものです。

2週間前