太平洋と日本海が合体する
/直江津にゴール

初日に東京・葛西臨海公園から長野・佐久まで走破したアツシとカンタさん。走ること実に204km、2人とも未経験の長距離だった。疲れ果て深い眠りについた。

早朝4時、アツシは目を覚ました。隣のベッドを見ると、カンタさんはまだ寝ている。そのまま黙って風呂に行く。湯につかり眠っている体を起こす。

前夜、facebookに「明日、走ることは不可能だろう……」と書いたカンタさん、今日は無事に走ってくれるのだろうか? 

部屋に戻ると、カンタさんも起きて準備を進めていた。昨夜健康ランドに泊まれたのはカンタさんのおかげ、旅でのバディは大事だと改めて実感する。

早朝の千曲川を走る

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(朝5時チェックアウト)

健康ランドは24時間営業、いつでも気軽に出発できるのがいい。隣接するコンビニで朝食とドリンク類を補給、二人とも食欲はある。疲労感はあるが体調は問題なさそうだ。

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(早朝からテンション高いカンタさん)

「アツシ、写真撮ってよ」

2日目のスタートをコマネチスタイルで決めるカンタさん、元気が戻っているようだ。昨日の書き込みは何だったのか? 

長野・佐久平から上田方面への国道18号は勾配のある下り基調、ペダルを回しているだけで楽に進んでくれる。標高は700m近くもあり風が涼しい。左手に見える千曲川の流れも涼しさを感じさせるから不思議だ。

「アツシ、朝の風が涼しくて気持ちイイな!追い風も下りも好き!」

昨日、熱中症になりかけたカンタさん。まずはひと安心。

2人に異変が!

快調に飛ばす2人、昨日の疲れで脚は重いものの、下り坂のおかげで筋肉もほぐれてきた。いい感じだ、と思っていた矢先—

「アツシ、お尻が痛いよぉ~」

そう、ロングライドにつきもののやつだ!実は、アツシもお尻が痛かった。

「大丈夫です、アツシも痛いです」

なにが大丈夫やら、意味不明な返答をするのも、オジサン自転車乗りの特徴である。

—さらに別の痛みがアツシを襲う。

「カンタさん、お尻よりも肩が痛くなってきた。荷物が重いっす」

肩から背中にかけ、ザックの重さが大きな負担となってきた。

「アツシ、それは仕方ないよ、ボーイスカウトに過剰装備は付き物だ」