スエーデンの環境少女、グレタ・トゥンベリさんの眉根に皺を寄せた表情は、彼女が抱く大人への憤りと未来への不安を現しています。
でもごめんなさいグレタ、私はクルマの運転が大好き。ターボ付きガソリンエンジンをぶん回し、マニュアルミッションで気持ちよく加速させるのが快感。化石燃料を消費しまくり、電気自動車は大嫌いです。
とはいえ、クルマを天真爛漫に楽しめた時代は1965年で終了です。
石油ショックがあり、環境問題が台頭し、排気ガス規制で、クルマは必要だけれど社会悪になりました。でも私はガソリン自動車に乗り続けます。好きだから。
ロードバイクも、1987年で一旦終了です。
私のように昔からの自転車競技を偏愛するマニアは、87年以降に売れまくったアルミやカーボン素材のフレームや、手元変速機構を装備したコンポーネントパーツが生理的に嫌い。おぞましい。
人は自分の生まれ育った時代に影響されるのは仕方ありません。
私が自転車競技にハマったのは60年代で、ミロワールドシクリスムというグラフ雑誌を大学生のお兄さんがフランスから船便で定期購読しているのを覗き見て、強く影響されました。
ファスト・コッピ選手がビアンキに乗って大活躍。長い手足で独特のライディングスタイル。いつかコッピみたいに走りたい、70年代になりロードレースに出場するようになると、コッピの熱い走りを脳内妄想、なりきりドーパミンで苦しい局面で奮起しました。
1987年にシマノからコンポーネントパーツという部品セットが発売されると、もう部品をバラバラに選んで組み合わせて楽しむことが合理的ではなくなりました。
でも合理性なんて●食らえ! クルマを操縦するのも、スポーツ自転車を組み立て乗りまわすのも、遊びだから面白いし愉快です。私はガソリンエンジンのクルマに乗り、ヴィンテージ自転車を愛します。それが私のスタイルだから。
紅葉の赤城山、山はペダルを踏んで走ったけれど往復はクルマ。きれいだったなぁ。
環境少女グレタ・トゥンベリさんにも、無邪気に笑い、楽しく生活できる日がくることを祈ります。
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●先日はジープの屋根に自転車を積んで赤城山で紅葉狩り。EVなんか大嫌いですが2020年から公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)はグリーンボンド(環境債)への投資を本格的にスタートしてEVに投資するそうです。時代は動いている
●1997年誕生のエロイカは往年の自転車競技で走った英雄たちを憧憬する小さな遊び。イタリアは「未舗装路を含む景観の美しさ」を残し観光資源とする法整備で応援。だが人の集まり過ぎは環境負荷も高まる。野放図な集客は環境にやさしくない。価値観は動く