動いているスポーツサイクルの時代をつぶさに見たくて、「BIKE & CAMP KANTOU 〜焚き火ナイト〜」を覗いてきました。
“焚き火台”というアイテムが象徴する現代のアウトドア用品は、軽量・コンパクト。そういったアイテムを積み込んでサイクリングに出かける遊びスタイルの提案イベントが、BIKE & CAMPです。
レジャーの切り口にキャンプ=自然と親しむことを据えるのは戦後何度も繰り返されたけれど、脱クルマ、自分の足で移動する自転車になっていることが新しい。
開催地は茨城・霞ヶ浦の水際に広がる歩崎公園ビジターセンター。あいにく11月22日から24日までの3日間は雨模様でしたが、たくさんの自転車やアウトドア関連テントが並び、グラベル系のロードバイクや、地産地消の食べ物ブースがイベントらしさを盛り上げます。受付テントでは世界を旅しながらコーヒーを淹れて出会う人々とコミュニケーションを図ってきた西川昌徳さんが、自慢の一杯を無料で振舞う。
シマノのマーケティング部門を率いる重鎮が視察に来ていました。リーディングカンパニーのシマノも、欧米で高まっているグラベル系ロードバイク(太めタイヤ装備で砂利道も走りやすい)に今年は新規コンポーネントパーツを市場投入したほど注目しています。
レースでなくツーリングなので、旅の道具になる自転車がいろいろ展示され試乗できるイベントですが、あいにくの雨で来場者が少ない。残念。僕は懇意にしている出展ブースに根を張り終日、焚き火の番。コッフェルで地酒をお燗して温まれて大満足。
農園サークルが熱々野菜スープを、売れっ娘サイクリストがスパイスカレーを、ドラム缶ストーブで焼き芋をと、美味しくて手軽な料理がリーズナブルな料金でオンパレード。キャンプに誘われるアウトドア料理に舌鼓!
関東圏から自走で来場したサイクリストたちを散見。中高年層が多かった。徒歩での人たちは近くの住人でしょうか。天候が雨で、かつ開催地アクセスがネックとなり集客に結びつなかったと僕は思います。でも、自転車でキャンプ旅する楽しさはバッチリ訴求されていました。雨にも負けず焚き火台で燃える火と同様、自転車キャンプ旅のムーブメントの勢いが盛り上がるか注目ですね。
焚き火台。数千円から2万円くらいが価格帯。焚き火台を囲むテーブルやチェアなど、関連アイテムを買い足して揃えていきたくなる
ロードバイクにバッグを直に取り付けるのがグラベルロードの流儀。乗り心地がいいチューブレスタイヤや完組みホイールを装備する
輪行で遠くに移動するのは小径車もコンパクトになるので便利。キャンプ道具もコンパクトになったので相乗効果で便利になっている
霞ヶ浦のある茨城県は今年4月から二人乗りタンデム自転車が公道で乗れるようになった。そんな背景があるのでKHSが試乗車を用意
ご自分でメンテナンスもやりませんか、という問いかけをユーザーにしていたのが三ヶ島ペタル。興味を示した来場者がチャレンジ
12年間で36カ国9万キロを走った経験を活かして講演活動、子供たちを自転車キャンプに連れ出すなどの社会活動家・西川昌徳さん
晴れ晴れファームのブースで記念撮影。前列中央で焼きもを持つはアウトドアの達人、BIKE&CHAMP焚き火ナイト主催者の山下晃和さん
Instagramで妄想カレーハウス「アダチアサカ」をアップしてきた自転車大好き店主が「ウチマサラ」を出展。売り切りごめんの大人気
東叡社のブースで鉄自転車マニアと熱燗を酌み交わして愉快な時間を過ごした。そんな時間をキャンプの夜に楽しみたいものだ