2019.11.09 赤松正行
2016年12月に成立した自転車活用推進法に基づき、2018年6月に自転車活用推進計画が閣議決定されている。これらは単なる理念だそうで、実際の事業は地方公共団体に丸投げ。そこで、各地で地方版自転車活用推進計画を作り、実施となるようだ。国土交通省が「地方版自転車活用推進計画 策定の手引き(案)」を作っているように、お上からのトップダウン方式だ。
この地方版計画は既に策定された地域もあり、国土交通省のサイトにまとめられている。一方、提案段階であって住民からの意見(パブリック・コメント)を募集している場合もある。このコメントは一般市民から要望を伝える数少ない機会なので、是が非でも参画したいところ。例えば、筆者が居住する岐阜県では11/13まで募集、お隣りの愛知県では11/29が締め切りとなっている。
ただし、先のサイトでは各地での意見募集の状況が分からない。策定後の結果だけなので、国民参加への配慮がない使えないサイトと言うしかない。サービスとしての行政(GaaS、Government as a Service)を考えるならば、広報に努めるだけでなく、個別の通知といった仕組みが必要だ。実際にも僅かな意見しか集まらなかった事例が多いだけに、この問題は深刻だと言える。
それだけに、居住地域の地方公共団体に問い合わせるなどして、意見を述べる機会を捉らえたいところ。もっとも各自が問い合わせるのは非効率なので、本稿の最初に掲げた表に意見募集の状況をまとめたい。そこで、お住いの地域での意見募集の状況を問い合わせフォームからお知らせいただければ、順次追加して共有したいと考えている。URLだけで構わないので、よろしくお願いします。
【参考】自転車活用推進計画へのパブリック・コメント(Critical Cycling)
国交省が自転車活用推進アンケートを実施中(Critical Cycling)