少数文化が好きです。巻き返します!

最近、サイクリング大好きな私にとってびっくりがフランス自転車競技連盟(FFC)への登録競技者減少です。

2017年までは緩やかながら12万人で一度は増加しましたが2019年現在は約11万人に。フランスは欧州一のロードレース大国であったはずで自転車は人気スポーツと言われていました。しかし、同国のサッカー登録競技者は自転車の20倍以上の約220万人!

ツール・ド・フランスの国ですがFFC登録競技者におけるロード選手は51%に留まりました。でも、スポーツサイクルの価値観は日本でも大きく変化していますね。

ちょっと古いデータですがドイツ二輪産業協会(ZIV)によれば、2018年自転車生産台数は前年比7.5%増の186万台で2015年以来の増加に転じました。自転車市場規模は16.2%増で2桁の伸びで30億ユーロの大台突破とか。

車種形態でいえばトレッキング車(ドイツの実用的自転車で泥除け・変速機・電装付き)が29.5%、電動自転車が23.5%で、レース用自転車とMTBは10%でしかありません。特徴的なのは電動自転車の急激な伸びで前年比36%増、そのなかで販売価格が高いMTBタイプのe-BIKEが25%と売れています。

数年前からMTBのW杯でe-BIKE レースがエキジビションで開催されていましたが、2019年になり日本でも初のe-BIKE全日本選手権が開催されました。やっと来たな、と私はほくそ笑みました。

あさひ、大車輪など、大型自転車販売店が増えましたがどっこい、スポーツサイクル専門店はどうにか生き残っています。その中でも少数派のMTBが得意な専門店で、「昨年あたりから売れ始めています」との声がある。やっと動いたな、と私は安堵しました。

常に少数派に目を向けている私が気にしているのが、トラッククロス。シングルギヤ(固定)自転車でレースをする遊びでアメリカ発祥のサブカルチャー色が強いものですが、昨年から関西と関東で愛好者が現れてイベント開催もしています。写真は10月に埼玉・川越で開催されたレースの模様。

私は、東京・立川で「たちかわCYCLING GAMES」というレースイベントを主催し、イギリス発祥のcycle speedwayというシングルギヤでブレーキなしの肉弾戦スプリントレースを盛り上げようと傾注しています。

私は、6年前からヴィンテージ自転車のEroica、昨年から日本製自転車復興を意図したJAPAN BIKE TECHNIQUEでコンクール審査員を務めてきました。自転車コンクールは12月に開催されるBIKELOREで始動の兆しがあります。新しい流れ、ワクワクしますね。

日本のサイクルスポーツ市場規模はどんどん縮小ですが、そんな状況でも変化はあり、自転車遊びは不滅。いつか大笑いする!

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トラッククロスの愛好者が使うバイクは、固定シングルギヤ。2000年ごろのメッセンジャー文化がそのルーツで鉄自転車愛が強い

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SKIDという乗車技術は、後輪をロックして滑りながら曲がること。それをしながら両手離しはとても危険ですが、だからスゴイ!