保冷保温ドリンク・ボトルを探して

2019.09.09 赤松正行

サイクリングの必携品は何と言ってもドリンク・ボトルだろう。自転車で走ると汗をかいて水分が失われるからだ。街角ポタリングなら自販機もあるが、郊外ライドではそうもいかない。そこで、自転車にホルダーを付けてドリンク・ボトルを入れておく。これはペット・ボトルでも良さそうだが、キャップの開け閉めが片手でできないので、自転車用に作られたボトルが望ましい。

ペット・ボトルはドリンク・ケージに固定しにくい

このようなボトルはプラスティックの軽量素材が好まれる。しかし保冷性は貧弱で、真夏なら氷を入れておいてもすぐに溶けてしまう。生ぬるい水は飲めたものではない。ところが、世界No.1ブランドのサーモス(THERMOS)を使って驚いた。このステンレス製真空断熱魔法瓶は何時間も冷たさが持続する。冷たい水は喉に心地よく、少量ずつ飲むと快適なライドとなる。

カバーを付けたTHERMOS JNL-602

ただし、サーモスは自転車用ボトルを作っていなかった。フレームに取り付けるボトル・ケージに合うサイズではないわけだ。細身のボトルに厚手のカバーを付ければケージに収まるものの、取り出したりキャップを開けたりする使い勝手は良くない。もっとも海外ではアンダーアーマーとの共同開発でジャスト・サイズのボトルが発売されていた。

CAMELBAK Podium(左)、THERMOS JNL-602とカバー(中央)、Under Armour Beyond(右)

2017年2月になってようやく、サーモスは自転車専用ボトルFFQ-600を発売する。これは蓋を開けてストローで中身を吸う不思議仕様。ボトルを上にかざす必要がないものの、ストローの内側が密着して飲みにくい。サーモスには自転車好きがいない疑惑の中、ようやく2019年9月になって単純な飲み口を持つFJF-580が登場。機構的にはアンダーアーマーと同じで、先祖返りだ。

THERMOS FFQ-600(左)、THERMOS FJF-580(中央)、DESIGN WORKS ANCIENT POKETLE(右)

この新型は先代と違って保温もできるので、冬場にも活躍する。冬にも水分補給は必要だし、それが白湯であれば身体を暖めてくれる。個人的には冷たくも暖かくも真水が好みで、塩分やミネラルはタブレットで補給している。また、サイクリングの嗜好品は小さなボトルに入れて併用する。これで冬でも夏でも、峠でも岬でも、香り立つ熱いエスプレッソが飲める次第。

THERMOS FJF-580

【参考】保冷ドリンク・ボトル(Critical Cycling)
    マウンテン・バイクにハイドレーション(Critical Cycling)
    ボトル・ケージ不要のドリンク・ボトル(Critical Cycling)

2か月前