取り締まられる酔っ払い運転

報道によると、本年(18年)9月福岡県で、1人の30代女性が自転車の酒酔い運転現行犯で逮捕された。

 

自転車に乗って、深夜の路上を左右に大きく蛇行している女性を見つけた警官が降車させたところ、ふらふらとまともに直立できない泥酔状態だった。呼気から基準値6倍のアルコールが検出された。職場の懇親会帰りだったという。

 

一昔前なら警官も笑って見過ごしただろうが、近年は違う。自転車の酒酔い運転の検挙数は全国で毎年100件以上、10年前の3倍にも増加している。

 

━自転車の酒気帯び運転禁止の法的根拠は道路交通法にある。自動車と同じ「軽車両」の扱いだから、自転車にも適用される。

 

とはいえ、酒気帯び程度なら注意はされても罰則はない。

 

酒酔い運転でも、まっすぐに歩けない、ろれつが回らない泥酔状態の場合には、その人が自動車の運転免許を持っていると、30~180日の免停になることがある。「江戸(自転車)の仇を長崎(自動車)で」という飛ばっちり感はあるが、自治体による対応の違いはあっても適用されている。

 

さらに酒酔いだけでなく、信号無視のような交通違反やピストのようなブレーキのない規格外自転車の乗車などを含め、2回違反すると、「自転車運転者講習」受講が義務付けられる。たかが自転車ぐらいと、タカをくくっている人には、3時間と受講料5800円が痛手になる。

 

━余談だが大昔のこと。「自動車のトランクに折り畳み車を1台入れて置いて、酒を飲んだらそれで帰ればよい」という笑話があった。折り畳み車は1800年代末に開発され、欧州自転車部隊のパラシュート降下に使われたことさえある多用途自転車だが、もちろん飲酒乗車は禁止である。

 

━では、自転車に乗って出かけ酒を飲んだらどうする?

 

その場に置いて帰れば盗難やいたずらをされる。他人に頼むのも煩わしい。むろん運転代行業者はいない。ママヨと乗れば違反になる

 

答えは簡単。自転車に乗らず押して帰ることである。

 

8か月前