合言葉は自転車!バイシクル・クイーンズランドでのインターンシップ

早いもので今年も残り1ヵ月となりました。去年の今頃は、クイーンズランド州の非営利自転車組織、Bicycle Queensland(バイシクル・クイーンズランド、以下、BQ)でインターンシップ生として働いていました。BQは、クイーンズランド州における市民の自転車政策の向上、普及を目指すNPO。オーストラリアでは「バイシクル・サウスオーストラリア」、「バイシクル・ニューサウスウェールズ」といった具合に、州ごとに非営利組織による活動が盛んなのが特徴です。ちなみに、ちょっと紛らわしいのですが「サイクリング・クイーンズランド」は「クイーンズランド州自転車競技連盟」のことを指し別組織になります。(「サイクリング」と聞くと日本ではポタリングに近いイメージですが、この場合は「スポーツ」の方の意味合いですね。)
▲明るいBQのスタッフたち。オフィス前まで緑の自転車道が引かれたデザインになっています。

BQは、第7回で取り上げた「ブリスベンtoゴールドコースト サイクルチャレンジ」(B2GC)、クイーンズランド州内を旅しながら走る「サイクル・クイーンズランド・アドベンチャーツアー」といった各種ライド企画、自転車推進週間である「バイクウィーク」の開催、市議会や州政府と協同して自転車政策の推進にも携わっています。40年以上の歴史をもち、保険やイベント参加費割引といった特典があるメンバーシップサービスの登録者は18,000人を超えることから、クイーンズランド州の自転車政策にも影響力のある組織・コミュニティです。
▲BQのオフィスにて。日中は私服、通勤時はサイクルジャージでした!

ここでの私の主なお仕事は、B2GCの日本向けプロモーション施策検討や、次年度に向けた各種イベントの下準備でした。「どうやったら日本からの参加者が増えるか?」に頭をひねり作った、観光要素を取り入れたコースマップのデザインは、実際に2018年大会の資料として日本事務局側に使っていただくことができました!
▲オフィス隣の倉庫にはスタッフたちの通勤自転車がズラリ。

スタッフは10名ほどとけっして大きな組織ではないのですが、オフィスにはボランティアさんが常時出入りしたり、CEOのお孫さん学校帰りに訪ねてきたりと、アットホームで和気あいあいとした職場でした。eバイク、ロードバイク、シクロクロス、クロスバイク…と愛車は異なるものの「自転車が好き!」という気持ちは一緒。毎週金曜朝には、スタッフやボランティアさんたちと一緒に市内を早朝ライドしたりと、スタッフ自ら、組織のミッション、“More People Cycling More Often”(もっと多くの人に、もっとサイクリングを)を楽しみながら体現していました。
▲朝のスタッフライド後のひと時。自転車愛に溢れたオフィスです。

州ごとに非営利組織が政治的な影響力も持っていること、家族のようなボランティアさんたちがその活動を支えているといった点は、市民活動が盛んなオーストラリアならではのコミュニティ・組織の在り方なのかもしれません。インターンシップの詳しいレポートは下記にもまとめていますので、ぜひそちらも読んでみてくださいね!

★「G’day, Australia!~ブリスベンからの自転車だよりVol.16 バイシクル・クイーンズランドでインターン開始!」

★バイシクル・クイーンズランドのHPはこちら

4年前