新潮流 グラベルロードの浸透

日本のスポーツ自転車マーケットは、欧米と比べると特殊です。細いタイヤで競争をするのが本来の用途であるロードバイクが主流。

そのロードバイクが2〜3年前から売れ行きが鈍り、ということはスポーツ車市場が縮小気味。そこで業界では、太いタイヤで乗り心地が良いグラベルロード(GRAVEL-BIKE)に注力しています。

耳新しいグラベル(砂利)ですが、欧米の呼称はサイクロクロス=CYCLOCROSSであって、旧来からあるシクロクロスと実は同じです。最近の流れはサイクロクロスバイク(グラベルロード)に、後付けでキャリヤやバッグを装備して、キャンプ旅行に行きましょうという仕掛け方。

写真はキャニオンに標準装備されているドロップハンドルで、上体を起こしての快適なアップライトポジションを約束。楽に走れるという訴求はグラベルロードの核心で、太いタイヤも乗り心地が楽になりますね。

キャンプ道具を積むスタイルが新鮮なので、フェンダー(アメリカ主導なので、泥除けはマッドガードでなくフェンダー)を装備するのも推奨です。こうして、後付け用品を少しずつ買い揃えてゆくと、新しいジャンルを切り拓いている気分です。

ロードバイクで速く走りたいわけでない人や、ゆったり自転車旅に出かけたい人にも、グラベルロードは魅力的。選択肢は多い方がいいのだから、新ジャンルは気になります。

グラベルロードでキャンプ旅行をする記事が、自転車雑誌に昨年から一定のページ数を占めるようになり、感度の鋭い人たちが手を出し始めました。いつブレイクスルーするか、見守りたいと思います。

ユニークなハンドルのキャニオンはアメリカで3200ドル程度。

完成車写真のキャノンデールは日本国内で30万円程度の価格帯

4年前