1年前、角田安正著「自転車物語Ⅱバトルフィールド」(戦後編)発刊を機に、4~5人の仲間が集まりました。
1人が言いました。
「社会的な視点から神羅万象の自転車情報を集めた新しいウェブサイトをつくろうよ」
「情報の周りにはいろんな物語があるはずだから」
皆で「自転車物語WEB」と名づけました。
━それから1年経ちました。
WEBに「彩佳のオーストラリア自転車日記」連載中の田中彩佳さんが留学を終え、その帰国祝いに仲間が集まりました。
WEBでおなじみの学芸員・ライター・デザイナーに加え、新たにサイト運営者・PC専門家・広告マン・流通に詳しい人たちが加わりました。……多士済々の仲間は10数名に増えました。
その席上、慶応大学の駒形哲哉教授の最新中国情報を拝聴。皆でサイクルツーリズムなどWEBコンテンツの更なる充実を話し合いました。
━いま自転車は、注目の的です。
自転車産業は、製造業が主役だった時代から流通業が主導権を持つ時代へ、さらにユーザーが使い方を決める使用者の時代に移っています。
それを加速するのがWEBマーケティングです。メーカーも流通も変化する個人の動向を的確に把握する必要に迫られています。
━いつの時代でも、自転車は実用とレジャー用が2大用途でした。
実用は運搬などにはあまり使われませんが、都市部の移動手段としてシェア自転車が新しく注目されています。
レージャーとしては、乗ることを楽しむ人が増え、サイクルイベントが盛んになり、観光地では観光ビジネスや自治体の地域振興とつながり、サイクルツーリズムが提唱されています。
都市交通・観光需要・地域創生・スポーツ振興・健康づくり……テーマは多様ですが、仲間たちは当WEBを通じて自転車が常用される「自転車化社会」の実現を目指したいと思っています。
このためには、まず大量の放置廉価車により地に落ちた自転車の価値観・イメージアップが前提となります。
「温故知新」━歴史に学ぶ情報をはじめ、社会に役立ついろいろな情報発信をこれからも続けたいと考えています。
(WEB主宰 角田安正)