日本の道路とイタリアの道路

イタリアと日本の道路規格はそれほど違わない。

そのように、ジャーナリスト仲間のイタリア人、ファバッロ・マルコ氏からあるセミナーで教えてもらいました。

 

イタリアの道路幅(1991年~)

A 有料高速道路=3.75m

B 無料高速道路=3.75m

C 都市間幹線道路=3.50~3.75m

D 市内幹線道路=2.75~3.25m

E 都市一般道=3m

F 農村一般道=3m

 

日本の道路幅(1970年~)*道路構造令

1級 高速道路地方部=3.50~3.75m

2級 高速道路都市部=3.25~3.75m

3級 一般道路地方部=3.00m~3.50m

4級 一般道路都市部=2.75~3.25m

数値だけ見ると、ほとんど同じです。でも、決定的な違いがある。それは歩道であり、路肩です。イタリアでは、Cの都市間幹線道路では路肩を1.25m~1.75m、Dの市内幹線道路では0.5~1.2mつくらないといけないのです。そこが自転車の走るスペースになる。

なにより、信号が少ないし交差点はロータリー式に回りながら行きたい方向に出てゆくから、停止しないで走れる。

おまけに1985年に制定されたガラッソ法(Legge Galasso)で、国土の自然骨格を指定し、歴史的市街ゾーンに指定されると、「昔の街並みを復元」して「街を拡大しない」で「住民の利便性は損なわない」をモットーに、昔ながらの美しい街並を保存して維持。

さらにまた、住民3万人以上の町には“ZTL”(交通規制区域)でエンジン付き自家用車進入規制を厳格に実施している。住民は町の外に駐車場を持ち、そこまではバスや路面電車でスムーズに安く移動できる。町の外に出れば無料の高速環状道路が整備されている。

写真は、イタリアの中規模な市街地のZTL進入規制のシグナル。時間帯や曜日により、自家用車は市街には入れない。また、道路添いのお店に立ち寄りやすいように車道の外側に自家用車が一時駐車できる道路設計(写真は同じような設計の日本の横浜・山下通り商店街)で、イタリアは1時間の駐車は無料、日本だと有料ですね。

だから、道路幅の規格は似ていても、イタリアは自転車で走りやすいわけです。でもマルコ氏は、「イタリアは自転車競技の歴史があるのでイタリア人は自転車乗りにはやさしかったけれど、移民が増えてきたので最近はちょっと安心できないかも」とか。

1年前