伊豆半島を聖地化 自転車による地域おこし広がる

このたび伊豆半島の企業などが、E-BIKE(電動アシスト車)の充電拠点を道の駅、旅館、飲食店、観光施設などに設置、施設を利用するサイクリストが無料で充電できる取り組みを開始した。秋までに25か所を設置する。

このプロジェクトは、ロードでも人気が高まっているE―BIKEの便宜性を高め、2020東京五輪の自転車競技開催地である伊豆を「自転車の聖地」にすることにより、自転車による来県者の増加を目指す民間の地域おこしである。

もともと伊豆半島はサイクリストに人気があるが、地形は起伏が多く下田から伊東方面は登りの連続で体力がいる。。E-BIKEであれば東京から走ってきても、自動車や電車で運んで周遊しても、途中で充電できれば自転車利用が広がる。

1960年代半ばにも、伊豆急行がブリヂストンと提携、伊豆下田に数十台のスポーツ車を常備する「ピクニカ・テント村」を開設、自転車を集客に利用したことがある。半世紀後の今回の試みは注目に値する。

プロジェクトを主導する加和太建設(静岡・三島)は、これに先立ち「伊豆E-BIKEフェスティバル」と名付けた、E-BIKEの展示・試乗イベントを道の駅「伊豆ゲイトウエイ函南」で開催。シマノ、ミヤタなどの自転車企業が協賛している。

また伊豆を聖地化する別の試みもある。

メリダを販売するミヤタは、9月に伊豆の国市に200台のメリダ車の展示・試乗施設「メリダ・エックスベース」を開設、レンタルも行う計画である。

こうした自転車による地域活性化の試みは、自転車県を名乗る埼玉県やしまなみ海道を中心とする愛媛県、香川県などですでに始まっている。

東京五輪ロードレースの通過地となる山梨県は、「山梨サイクルネット構想」を策定、なかでも周回で走る山中湖は自転車の聖地化に意気込んでいる。

五輪のゴールとなる静岡・御殿場でもサイクルイベントが企画されている。

様々な聖地化の取り組みが、自転車活用社会の実現に果たす役割は大きい。

9か月前