第4回:通勤も快適!ブリスベンの自転車インフラ

第3回で、ブリスベン川にかかる自転車・歩行者専用の橋、グッドウィル・ブリッジを取り上げましたが、ブリスベンは都市でありながら自転車インフラが非常に発達しています。

オーストラリアは車社会なので、ブリスベンにもバス専用の高速道路が設けられています。それでもラッシュ時はバスですら渋滞気味。そこで、行政が段階的に進めているのが、郊外~シティ中心部への自転車道の整備。高速道路と並行させた自転車道は多くの人の通勤ルートになっています。私も、郊外の大学キャンパスから市内までバスと自転車で乗り比べてみましたが、ラッシュ時には自転車の方が早く快適に街に出られることを発見しました!

自転車通勤者の強い味方がシティ中心のキング・ジョージ広場の地下にある有料駐輪施設「Cycle2City(サイクル・トゥ・シティ)」。420台分の駐輪スペースに、ロッカールームとシャワー、ランドリーサービスはもちろん、スポーツバイク専門店も施設内に入っており、通勤時にメンテナンスに預けて、帰宅時にはバッチリ整備されたバイクで帰ることもできます!施設の利用料金は、1日利用で5ドル。3カ月契約で月70ドル、半年:月60ドル、1年間:月50ドルと長期契約するほどお得に。なちなみに、オーストラリアではこういった駐輪施設は End-of-trip facility と呼ばれます。直訳すると「旅の終わりの設備」ですが、渋滞のストレスもない朝夕のライドは、日常のちょっとした旅とも言えますね。

シティ周辺の公園には、ちょっとしたメカニックトラブルを解決できる工具セットが常設されています。空気入れやレンチなどが備え付けられており、「コミュニティ・バイク・リペア・ステーション」という名のとおり、誰でも無料で利用できます。日本でも近頃、バイクキットを提供してくれるコンビニエンスストアを見かけるようになりましたが、公共の場に備え付け、というのはなかなか斬新。水飲み場や公衆トイレと同じ感覚で設置されているのはそれだけ利用者が多いからかもしれません。

これだけ自転車インフラが充実したブリスベン。実は、自分の自転車を持たなくても十分にそのメリットを享受することができるんです。詳しくは次回をお楽しみに!


▲州政府の交通政策部門と市が協同で2008年に開設した


▲ブリスベン川沿いのサウスバンク・パークランズに設置された工具セット

▲SHARED ZONE では譲り合いの気持ちを忘れずに

1年前