第3回:アフターライドは橋の上

ブリスベンで驚いたのはカフェが多いこと!チェーン店から個人経営店までひしめき、街中や公園付近ではコンビニよりもカフェを見つける方が簡単なほどです。

カフェはサイクリストたちにとって交流の場でもあります。連載第1回で「ブリスベンのサイクリストとカフェは切っても切れない、相思相愛の関係」と書きましたが、私も留学を通じ、ライド後の行きつけのお店が複数できました。

ブリスベンを象徴するカフェを挙げるとしたら、間違いなく『カフェ・オン・ザ・グッドウィル・ブリッジ』です。市内を蛇行するブリスベン川の、北側にあるクイーンズランド工科大学と、南側のサウスバンク・パークランズに架かるグッドウィル・ブリッジ、その真ん中にあるのがこのカフェ。名前もシンプルなら店舗もいたってシンプルで、橋の真ん中にせり出した展望スペースには、マフィンやバナナブレッドを並べたショーケースとエスプレッソマシンを乗せたワゴンがあり、座席はスツールが数席と備え付けのベンチのみ。

橋は歩行者・自転車専用なので、毎朝5時にオープンすると、サイクリストやウォーキングのお客でにぎわいます。通勤時間帯には、シティへ向かうワーカーたちが立ち寄っていきます。

ちなみに、オーストラリアのコーヒーはドリップではなくエスプレッソベース。私はエスプレッソの上にスチームミルクを注いだクリーミーなフラットホワイトがお気に入り。目の前で真っ白なミルクが丁寧にカップに注がれる瞬間の幸福感といったら!

ライド後はすっきりとした飲み口を味わいたい、というサイクリストたちにはロングブラックが人気です。あらかじめお湯を注いだカップにエスプレッソを入れたロングブラックは、日本のブラックコーヒーに近い大人の味です。

お気に入りのコーヒーを片手に、川を挟んで右手に州政府ビルやカジノといったブリスベンを代表する建築群、左手に緑豊かな公園を望めば、ブリスベン川の流れもあいまってゆったりとした気持ちに。飾り気のない青空カフェ。そのシンプルさこそが、ブリスベンの景色を生かし、コーヒーの美味しさを一層引き立ててくれるのでしょう。

▲橋の上は、青い線上が自転車の通行スペース


▲スタッフ曰く「オーストラリアで橋の上のカフェはここだけ!」


▲カフェからの景色。斜めに切り立っているのがクイーンズランド州政府ビル

1年前